AbemaTVはどうなるのか。赤字で批判も多いが、その中でうまくいく要素の一つとは?
こんにちは!
今回はAbemaTVについて僕の考えをお話しできればと思います。
一般的にもAbemaTVの名前を知っている方、視聴者共に増えているのでないでしょうか。
僕自身討論系の番組はたまに見たりします。
そんなAbemaTVはどんなものでどんな可能性があるのか。
論じていきたいと思います。
AbemaTVとは??
AbemaTVとはPCやスマフォからライブ形式の放送が観れる、言わばインターネット型テレビのようなサービスです。
アプリのダウンロード数は4000万を超えていて、本ブログをご覧の皆さんは一度はアプリダウンロードしたことがあるのではないでしょうか?
事業としてはサイバーエーシェントとテレビ朝日が合同出資する「株式会社AbemaTV」が運営をしております。
ちなみに収益としては広告収益とユーザー課金がメインとなっているそうです。
なぜ成功しないとされているのか。
大きく2つの理由があります。
まず1つ目が現状大きな赤字であるという点です。
社債も数千万作り大型の出資をするもなお黒字化できていないことが成功されないと言われる由縁になっています。
実際サイバーエージェントの営業利益率を下げている要因にもなっています。
そしても2つ目が従来のインターネット動画メディアの戦略とかけ離れていることです。
例えば現状メジャーな「Youtube」などはユーザーにコンテンツを作らせることでコンテンツ制作に費用をかけずプラットフォーマーとしてサービスを展開しています。(ちなみにYoutubeもまだ赤字らしいですが笑)
しかしAbemaTVは制作費に投資し、結果赤字を生み出している。
加えて近年メジャーとなった「Netflix」や「Hulu」というインターネット動画サービスは同様に自社コンテンツに投資をしているが、「ドラマ」や「映画」をメインに制作することで長期的に見られるコンテンツを作り、かつファン層を作り別のマネタイズを作れる仕組みを目指している。
しかしAbemaTVが投資をしている多くは現在のTVのバラエティ番組やニュース番組の派生で、長期的なコンテンツ作りになっていない。
以上2点が成功しないと言われる要件となります。
しかしこんな成功要件が…
前述のように戦略的に厳しそうではありますが、僕は成功要件もあると考えています。
それは決まった番組を決まった時間にライブ配信することによりユーザーが選択と決断なく近しい人と話題作りができるという点です。
わかりづらいと思うので解説します。
AbemaTVはテレビと同じく、決まった時間にライブ配信でコンテンツを提供します。
これを聞くと「待つのめんどいし見たいならすぐ見れるNetflixのほうがいいじゃん!」と思う方もおられますが、実はもっと日本人が特に苦手な選択と決断を回避できる仕組みになっているのです!
例えば暇だから何か動画を見ようとすると
Netflixを開く→面白そうなコンテンツを探す→見つけたものから見るものを選択する→決断して動画を見始める
という形で実は精神構造上負担がかかる選択をしています。
ジョブズの毎日決まった服しか着ないというのもこのような選択を排除しているという点で似ていますね。
しかしこれがAbemaTVなら
アプリを開く→強制的に動画が始まる
という形になります
なのでAbemaTVは暇をつぶす際には選択も決断もしなくていいので楽に動画が観れるというメリットがあります。
しかしこのような話をすると「NetflixもAIの機械学習で自分に合うものを探さないで見られるわ!!」という意見が出てくると思います。
そこで次のポイントとなるので近しい人と簡単に話題作りができるという点です。
例えばテレビなら「ねえ昨日のあのテレビみた?」と学校や職場で話題になることがあると思います。
しかしネット動画のみになってしますと母数が多すぎるため、「あれ見た?」と聞いても共感を得られない可能性が高いです。
機械学習では友人の思考と合わず同じコンテンツが視聴できる可能性も少ないからです。
そして共感を得ようと「あれ見たほうがいいよ!」とプレゼンしたり「一緒にこれ見てみようよ!」とか発信するとコンテンツ方のため選択と決断の労力になってしまします。
しかしAbemaTVであれば今日放送するものも番組表で決まっていて、加えて母数が少なく話題が一致する可能性も高ければ選択の幅も狭いので「今日のあの番組見る?」で友人と共有の決断が簡単にできます。
なので選択や決断なく、もしくは最小限の母数からの選択と決断により近しい友人との話題が提供できることが僕の考えるAbemaTVのメリットです。
ちなみにずっと同じ地域の同じ学校に通ったり、長期的に同じ会社に雇用される閉鎖的な日本の環境には特に適しています。
今回は以上となります。
それではまた明日!